長田高校山岳部OB １７回生による「旅行記」(2012.4.13)

マチュプチュへのインカ道トレッキング

マチュプチュへのインカ道トレッキング(その１)

Ｈ２４年３月やっとマチュプチュへ行ってきました。
長田高校１７回生　春木仁朗

　昨年末会社を定年、長年の希望だったマチュプチュへ行くため計画実行。家内と相談の結果どうせ行くならインカ道トレッキングもしようと３泊４日のテント暮らしの計画を希望。　しかし体重は不節制のおかげで学生時代から比べ２０ｋｇ増加。生活習慣病で高血圧、不整脈治療中。太ったため、無呼吸症候群ありの状態でいけるか心配。もう６５歳なので早くいかないと体力が衰えるので早い目に行くことを決定。

　まず参考になる本探しから開始した。柳谷杞一郎の「写真でわかる謎の旅マチュプチュ」を買い込み検討。南米専門の旅行代理店が載っていたのでその中から関西に支店のある「ラティーノ」を選び、当方の希望を相談した。　３月はペルーは雨季でどの程度雨が降るのか不明で、相談したが日本と異なり、シトシトの雨ではなく、降ったりやんだり晴れたりする雨であまり問題がなさそうな話。　またこの時期はマチュプチュが朝霧に包まれるとのこと。（確かにこの時期は雨が降るがその分、緑が多く景色が奇麗でした）３月に行くことで決定。

　申し込みは早くしないと人数制限にかかりインカ道トレッキングがいけなくなる可能性ありとのことで、早速予定を確定。今回は南米のイグアスの滝、インカ道のトレッキング、チチカカ湖見学をメインに１４日間の日程で旅行代理店に組んでもらった。
　インカ道は途中４２００ｍのところまで登るので高度順化のためトレッキングの前日はクスコ（３０００ｍ）ではなく２０００ｍの宿泊場所になる聖なる谷（ウルバンバ）を指定した。

　３月９日関西国際空港を朝８時１５分出発、成田を１５時２５分に出て、アメリカのアトランタ空港に１２時間３５分で到着、６時間ほどアトランタで待って９時間４０分後にサンパウロに到着、５時間待って１時間４０分後にイグアスフォールズ空港に到着。関空から４１時間３５分かけてやっと目的地に到着。地球の裏側は遠かった。

　翌日イグアスの滝をブラジル側とアルゼンチン側から見学、長さ４ｋｍの壮大な滝に感動しながらペルーのリマ空港へ移動。リマで１泊後クスコへ航空機で移動午後にウルバンバに到着した。　翌日から３泊４日のトレッキングが始まる。

以降その２へ

　
マチュプチュインカ道トレッキング（その２）

（１日目）
　朝８時３０分ごろ専用バスがホテルに迎えに来て、一緒に歩くメンバーと合流、歩くメンバーは当方の２名に日本人１名(男)、スエーデン人１名(男)、アメリカ人６名(男３、女３)の１０名、ガイド３名で、１０時頃８２ｋｍ地点（２８００ｍ）まで行った。そこでポーターも合流しトレッキング開始。
　当日はワイジャバンバ（３０００ｍ）まで１２ｋｍ比較的平たんな道を登りながら６時間３０分程度でキャンプ地に到着。

　初日なので食事前のティータイムにそれぞれ自己紹介を兼ねて雑談。その後夕食を食べながら９時頃まで雑談した。
　今回のガイドは日本人を案内するのは初めてとのこと。同行した１名の日本人はガラパゴスを回ってからこのツアーに合流したとのこと。年を聞くと６４歳、当方と１年しか違わないのに元気な人で若い人と同じスピードで歩いていた。スエーデン人は送電線の技師２４歳、アメリカ人は１組は大学生、１組は兄妹でＧＰＳの関係の仕事しているようで３０歳と２５歳位、１組は女医さんと彼氏３０歳位(夫婦？)と云うことが分かりました。

（２日目）
　朝食後７時３０分頃出発３０００ｍからずっと登り９ｋｍを歩き高さ４２００ｍのデッドウーマンズパスまで約７時間、その後キャンプ地（パカヤマユ）まで下りを２時間歩きやっと到着。キャンプ地に民家があり、ビールも売っていた。飲みたかったが高山病を警戒して断念。

（3日目）
　この日は７時頃出発一番長い行程のため気合も入った。遺跡も多く見学しながら歩いた。このルートは３５００ｍから２７００ｍまで下ったり登ったりのルートで１５ｋｍの歩行。途中大きな遺跡（サヤクマルカ遺跡３６００ｍ）があり、荷物を下において遺跡に上がった。
　早く上がったせいか遺跡内でガイドの説明中に貧血になり、気絶して倒れてしまった。高地で急に速く歩き血圧が下がったと思われる。年をとると無理は禁物(若い人と競争はしないこと)である。
　なんとか無事３日目のキャンプ地(ウニャイワイヤ)に１７時ごろ到着。その日は早い目に就寝。
(以降その３)

マチュプチュインカ道トレッキング(その３)

(４日目)
　朝４時起床。５時出発したが当日の登山口にゲートがあり、係員が来たのが５時３０分。やっと手続きを済ませて出発。
　マチュプチュまで６ｋｍの行程。途中太陽の門を通り、マチュプチュを眼下に見ながら歩く。当日は曇りのため朝日が昇るところは見えず。３時間ほどで待望のマチュプチュ遺跡に到着。午前中遺跡をガイドに案内してもらった。

　昼食を遺跡入口のロッジで食べ、午後は雨のため遺跡見学をあきらめバスでマチュプチュ村へ下りた。下のレストランでトレッキングメンバーとお別れした。ほかのメンバーはこの日にクスコまで移動の予定。われわれ夫婦はマチュプチュ村のホテルでやっと休息。
　夕方は１時間１００ドル(２人で)もかけてマッサージを頼み翌日に備えた。

(５日目)
　天気がよくワイナプチュ(若い峰)へ登ることにした。
　６時３０分出発のバスに乗りマチュプチュ遺跡へ。バスで親しくなった日本人(３０歳位の夫婦)が１年間世界旅行をしていると聞いてびっくり。一緒にワイナプチュを登ることにした。
　１日朝６時３０分から８時までと８時から昼ごろにわかれて２００名ずつ登山の許可を出していた。(事前に申請が必要、前日は雨のため登山は出来なかったとのこと)４００ｍほど急な階段の多い坂を上り頂上へ行った。頂上は狭くまだ霧が出ていたので、周りの景色が見えるまで上った人がとどまっているので人で溢れかえっていた。

　９時過ぎ霧が晴れ、マチュプチュがよく見えて、満足。その後反対側の月の宮殿へ向かったが、急な坂を２００ｍぐらい下ったところで、帰りのことを考え中止。また頂上へ向かい下りのルートを通ってマチュプチュ遺跡へいった。
　昼過ぎまで遺跡で過ごしホテルへ預けていた荷物を取りに行きマチュプチュの駅まで移動、オリャンタイタンボの駅まで列車に乗り、クスコまではバスで移動(まだこの区間の鉄道は不通)。待っていたガイドの案内でホテルに到着。
　目的のマチュプチュ見学、インカ道トレッキングは十分満足し旅行の目的を果たした。

　６日目以降はプーノ行きのツアーバスでチチカカ湖へいった。　帰りはプーノからフリアカ空港へ行きリマ空港からアトランタ、成田、関空と帰って旅行を終えた。

　帰って体重を計ると４ｋｇも減っていました。早い目に行きたい所へ行け満足しています。

インカ道トレッキング

インカ道トレッキング82km地点

インカ道トレッキングトンネル

インカ道トレッキング遺跡

インカ道トレッキング太陽の門

インカ道トレッキングマチュプチュへの入り口

インカ道トレッキング宿泊用テント

インカ道トレッキングウルバンバの全景

インカ道トレッキングツアーメンバー(アメリカ人6名、スエーデン人1名、日本人3名)

インカ道トレッキングワイナプチュから見たマチュプチュ

ワイナプチュの急な階段

見張り小屋から見たマチュプチュ

（１７回生　春木仁朗）

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